Solo

TRACEY THORN

Out Of The Woods(2007)


  1. Here It Comes Again
  2. A-Z
  3. It's All True
  4. Get Around To It
  5. Hands Up To The Ceiling
  6. Easy
  7. Falling Off A Log
  8. Nowhere Near
  9. Grand Canyon
  10. By Piccadilly Station I Sat Down And Wept
  11. Raise The Roof
  12. Book of Love(日本語版ボーナストラック)
実に26年ぶりのソロ・アルバム。曲を提供したり、様々な形で少しずつシーンに戻ってきていたトレイシーですが、本格的に子育てから復帰したトレイシーのソロ・アルバムです。ベンはDJやレーベル運営で忙しいようで、ソロでの復帰となりました。

私はアコースティック派ですが、今こうやって混在しているのを聞いていると、アコースティックよりエレ・ポップの方が懐かしい気がしてしまいます。2007年現在だと、逆にこのエレ・ポップって古くさく感じられてしまう。アコースティックって、いつまでも古くさくならないものだと思いました。

“Here It Comes Again”はエンヤっぽい‥これがトレイシー?と思ったら、“A-Zで”暗く重たいグルービーな音で、あぁ、そうそう、「Love not money」の頃、こういうの好きだったなぁと。3曲目の“It's All True”で80年代の頃のエレ・ポップで懐かしく、ディスコっぽい“Get Around To It”(アーサー・ラッセルのカバー)ときて、ようやく“Hands Up To The Ceiling”でアコースティックナンバーをやってくれました(→「Solo: Songs And Collaborations 1982-2015」に収録)。ほっと一息つくと、再び“Easy”で重たいグルービーな曲を。“Falling Off A Log”でストリングスかなと思っていたら、ちょっと重めのエレポップ?“Nowhere Near”で再びアコースティックですが、今度はフルーティな感じで。次の“GGrand Canyon”一時期こんな感じばっかりだったなぁと。“By Piccadilly Station I Sat Down And Wept”もどこか聞いたことのある感じですが、好きです。“Raise The Roof”で再びエレ・ポップに戻って終わり。でも、すごく元気な終わり方ですね。

一番好きなのは“Hands Up To The Ceiling”ですが、“By Piccadilly Station I Sat Down And Wept”もいいです。