1990
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AORに走りきった6作目。基本的に「EDEN」以外にはJazzのエッセンスなんてないです。本物のJAZZじゃないなんて言われていましたけど、別にかまいません。これは紛れもなくフュージョンでいいんだと思います。ただちょっとオシャレすぎて、後年のEBTGにはいい影響がなかったかもしれません。
A & Mの名プロデューサー、トミー・リピューマのもと、オマー・ハキム、マイケル・ブレッカー、ジョー・サンプル、スタン・ゲッツらジャズ・フュージョン界の名だたるミュージシャンを迎え、ロサンゼルスで録音されました。
“meet me in the morning”がいいな、と思います。“driving” “take me”はさすがにポップだなぁと思いますが、後は特に嫌いなのもないけれど、特にどうということもないです。BGMにはちょうどいいかなぁってくらい。
ところで“Me and Bobby D”ってジャニス・ジョプリンに“Me and Bobby MaGee”という曲がありますが、これのもじりというかパロディなんでしょうかね…。あまり関係ないような気もするんですが。
- LP
- UK盤:Blanco Y Negro/WEA 246260-1 (1990)
- CD
- UK盤:Blanco Y Negro/WEA 246260-2 (1990)
- US盤:Atlantic 82057-2 (1990)
- 日本盤:VAP/Toy's Factory VPCK 85056 (1990)
- 日本盤:VAP/Toy's Factory TFCK-88825 (1996)
- 日本盤:サブスタンス BSCP-30061(2002.7.24)
2013
disc1には“Driving”のシングルと、“Take Me”のシングルに入っていた別バージョンが入ってます。“Masters at Work Racing Mix”は1996年に出された「Todd Terry Remix」のシングルに、“Underdog Vocal Remix”も1996年に出された多数のクラブダブが入ったシングルに収録されてます。
“Take Me”については“Clifton Mix”の方は2002年に出された“Like the Deserts Miss the Rain” の2枚組のもの(日本では出てません)に収録されていますが、もとは1990年にプロモーション用のホワイト・ラベル盤12インチのみで出回ったもの。“Lee Hamblin Remix”の方はバラのジャケットの“Take Me”のシングルに収録されています。
disc 2の“Down Town Train”はトム・ウェイツの曲で、シングル“DRIVING (radio edit) ”に収録。EP“acoustic”のものと同じです。“Driving (acoustic)”はバラのジャケットのシングル“TAKE ME”に入ってます。私は“Driving”ではこのバージョンが一番好きです。
“Imagining America”と“Driving”のホームデモの後は1989年3月にニューヨークのライブ“The Road”と“Meet Me In The Morning”。これは“The Language of Life”のアルバムをロサンゼルスで録音する前にニューヨークでプロデューサーのトミー・リピューマとつくったデモの中の曲だと思われます。“Will The Roof Fall In?”は1988年につくったデモテープで、ベン・ワットによると初収録のようです。
1990年10月のハマースミス・オデオンのライブから6曲収録されています。
最後はアウトテイクの4曲です。“Letting Love Go”と“Driving”のマイケル・ブレッカーのサックス・ソロと“The Road”のスタン・ゲッツのソロです。そう言えば偉大なテナー・サックス奏者マイケル・ブレッカーは2007年に亡くなっています。スタン・ゲッツはこの収録の直後、1991年に亡くなっています。
- CD
- UK盤:Edsel Records UK (2013.11.11)