1. 紅すべり
2. My House
3. Be-Pop Juggler
4. SINGING ROCKET
5. 野蛮な再会
6. ライバル
7. ダメなメロン
8. 俺はシャウト!
9. バレリーナ
10. 夢寝見
11. Speedy Night
12. 全部GO
13. Yellow Night
14. UNDER THE SUN

「GOLDEN BEST」が売れたので、こんな遊び心のある企画が通ったのだろう。「BAD」というのはウソで、陽水の「裏ベスト」と言うべきベスト盤。シングルB面曲や、地味なアルバム収録曲を集めたもので、余裕のある、遊びのある曲を集めたと言えるだろう。「My House」が典型的な選曲だ。マニア向け、というか、それなりに年期の入った陽水ファンでないとわからないため、初心者がベスト盤のつもりで買わない方が良い。

「紅すべり」は1989年に発売されたシングル“夢寝見”のB面。「My House」はアルバム“あやしい夜をまって”の収録曲。「Be-Pop Juggler」は1993年に発売されたシングル“五月の別れ”のB面で、アルバム“UNDER THE SUN”の1曲目に収録されている。「SINGING ROCKET」は“九段”に収録された曲。「野蛮な再会」は“永遠のシュール”に収録されているが、1991年のコンサートでハバロフスク＆マフィアによって演奏されたもの。「ライバル」は“ハンサムボーイ”に収録されている。

「ダメなメロン」はアルバム未収炉曲。1986年に発表され、1996年キリンのCMに使われたため再発売されたシングル“新しいラプソディー”のB面に収録されたもの。「オレはシャウト!」アルバム未収録曲で、安全地帯とのシングル“夏の終りのハーモニー”のB面。

地味と言えば地味な曲だが、アルバムのタイトルナンバーが2曲も入っていたりする。「バレリーナ」と「UNDER THE SUN」。とても重要な曲だと思うが、確かに地味だ。

「夢寝見」あたりは表のベストに入っていても良いくらいの名曲で、収録アルバムは“ハンサムボーイ”だが、シングルカットされている。「Speedy Night」はシングル“いっそセレナーデ”のB面。これはA面が派手なので埋もれても仕方がない。「全部GO」がここに入っていることは、とても納得できる。アルバム“NEGATIVE”収録。

「Yellow Night」はアルバム“あやしい夜をまって”に収録。変な歌詞が印象的で、トマト言葉ってなんだろう？でもなんだかわかるような言葉だ。ヘッドフォンで聴くとちょっと頭が痛くなる。