- ジェラシー
- 海はどうだ
- 風のエレジー
- My House
- もうじき夏がくる
- 星空へHappy Game
- 天使inマガジン
- Yellow Night
- Love is you
- マリーナ・デル・レイ
~ナイト・メロディー
FOR LIFE 1985年4月21日 35KD-7(CDオリジナル)
FOR LIFE 1990年2月21日 FLCF-29032(再発売)
FOR LIFE 2001年5月30日 FLCF-3852(デジタル・リマスター盤)
FOR LIFE 2009年3月25日 FLCF5005(SHM-CD)
陽水の「あやしい」魅力を決定づけた感のあるアルバム。ものすごく充実している内容である。まず、参加スタッフがバラエティに富み始めた。作詞に友部正人、阿木耀子、松本隆を迎え、更にアレンジャーとして初めて川島banana裕二が参加している。「風のエレジー」は森進一に提供。
のっけっから「ジェラシー」なんである。艶っぽく、あやしい。
ハンドバッグのとめがねが
はずれて化粧が散らばる
波がそれを海の底へ引き込む
「化粧品」じゃないところがイメージあふるる感じ。
そして、
ワンピースを重ね着する君の心は
不思議な世界をさまよい歩いていたんだ
この「ワンピースを重ね着する」女の心ってのはなんだ?というのはいろんな解釈があるみたいだが、私は即物的に「浮気している」の暗喩かと思っていた。タイトルが「ジェラシー」だし…。
歌詞でいうと、「My House」で爆発。むちゃくちゃな詩で、韻を踏むことしか考えてないの?というパターン。本人の歌詞の覚えにくさ=聞き取りにくさは、次の「飾りじゃないのよ涙は」へと続く。でも、楽しい曲だ。何と言っても本人が気持ちよさそうに歌っているのがいい。
「星空へHappy Game」の
遠い星空までムスタングでゆくよ
二人、笑えるから行きすぎても行くよ
はやはり次のアルバムの「愛されてばかりいると」に続いていくのだろう。
「もうじき夏が来る」は“陽水の日本の夏シリーズ”と勝手に名付けている情緒あふるる歌詞が特徴。「夏まつり」「少年時代」とこの「もうじき夏がくる」だけだが。
「Yellow Night」のシンセに、古くささと懐かしさを感じてしまうのは仕方がないが、何せシンセが入ったのはほとんど初めてじゃないかと思う。この後の陽水サウンドの新境地が予測される。シングルの「ジェラシー」にも川島裕二が参加している。
最後の「マリーナ・デル・レイ」が最高に気分が良い。いつだって一緒に口ずさんでしまいそうだ。
作詞 | 作曲 | 編曲 | ||
1 | ジェラシー | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
2 | 海はどうだ | 友部正人 | 井上陽水 | 星勝 |
3 | 風のエレジー | 阿木耀子 | 井上陽水 | 星勝 |
4 | My House | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
5 | もうじき夏がくる | 井上陽水 | 井上陽水 | 安田裕美 |
6 | 星空へHappy Game | 井上陽水 | 井上陽水 | 鈴木茂 |
7 | 天使inマガジン | 井上陽水 | 井上陽水 | 矢野誠 |
8 | Yellow Night | 井上陽水 | 井上陽水 | 川島裕二 |
9 | Love is you | 井上陽水 | 井上陽水 | 矢野誠 |
10 | マリーナ・デル・レイ~ナイト・メロディー | 松本隆 | 井上陽水 | 星勝 |