Introducing
デビューはミニ・アルバム
  1. Long Hot Summer
  2. Headstart For Happiness
  3. Speak Like A Child
  4. Long Hot Summer (Club Mix)
  5. The Paris Match
  6. Mick's Up (instrumental)
  7. Money-Go-Round
Introducing
1983.9
Polydor P23P 25059
Produced by Peter Wilson
and Paul Weller

邦題はデビュー・シングルと同じ「スピーク・ライク・ア・チャイルド」と名付けられたミニ・アルバム。とりあえず、それまで出して来たシングル、12インチシングル、EPからピックアップしたものなのだが、なかなかまとまっている。それは、そうだろう。これでも旗揚げの一枚なのだから。

1曲目はスロー・テンポのソウルを意識した曲、シングル"A Paris"に収録されていたのだが、日本では"A Paris"としては発売されず、3枚目のシングル「ロング・ホット・サマー」として発表された。2曲目はセカンド・シングル"Money Go Round"に収録されていた、アコースティックなナンバー。シンプルだが、荒削りなところがなく、EBTGなどに比較するとずっとソフィスティケイトされている。3曲目はファースト・シングルの表題曲。ミディアム・テンポのダンサブルな曲。Mick TalbotのキーボードとD.C.Leeのバック・コーラスが楽しめる。

4曲目は"Long Hot Summer"のちょっと変形しただけのバージョン。5曲目の"The Paris Match"は"A Paris"に収録されていたシャンソンっぽい曲。切なく歌い上げるPaul Wellerのバージョンで、次のアルバムに再び収録されて、私は衝撃を受けることになる。6曲目にMick Talbotのオルガンとピアノのみのインストゥルメンタルが入る。インストと言っても、名曲であろう。ライブっぽさが、何とも言えず、この曲の雰囲気をよく現してる。このアルバムの中で私は最も好きな曲だ。

ラストはセカンド・シングルの12インチの方に収録されていた、クラブミックスと名付けられた曲。アップテンポのファンキーな曲で、ホーン・セクションとベース・ラインが派手に押し出され、それにMickのキーボードとD.C.Lee & Paul Wellerのボーカルの掛け合わせという感じ。なかなか派手でよい。

ともあれ、シングル等でぼちぼち聴いていたスタイル・カウンシルがひとつまとまったものを出したなという印象だった。実は本当に手始めだったのだけれど。

2003.12.10