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彼女と彼
公開:1963.10.18
収録:「年鑑代表シナリオ 1963年度」ダヴィッド社
受賞:第15回(1963年度)年間代表シナリオ
【上映データ】
公開:1963年10月18日
制作:岩波映画
製作:小口禎三 中島正幸
監督:羽仁進
脚本:清水邦夫/羽仁進
撮影:長野重一
音楽:武満徹
美術:今保太郎
録音:安田哲男
照明:田口政広
編集:土本典昭
出演:左幸子(石川直子)/岡田英次(石川英一)/山下菊二(伊古奈)/長谷川まりこ(盲目の少女)/長谷川明男(白石浩二)/木村俊恵(佐々木)/平松淑美(中野)/堀越節子(貸本屋の老婆)/小栗一也(洋品店主)/桑山正一(洗濯屋主人)/穂積隆信(医者)/蜷川幸雄(風船を配る男)
時間:114mins カラー ビスタサイズ
【あらすじ】
団地に住むひとりの平凡な主婦が、隣に見下ろすバタヤ部落の生活にひかれていく姿を通して、人間にとって自由とは何かを問いかける。
【コメント】
当時、寺山修司など気鋭の劇作家と組み、実験的な映画作りを続けていた羽仁進が、「充たされた生活」に続き清水邦夫と組んでオリジナル・シナリオを執筆。日常生活の中の心理的小波乱を、純度の高い映像に結実させた野心作。
左幸子の新妻ですが、とても健康的で若くて驚きました。もう33歳ですから、若い女優さんではないのですが、ピチピチです。彼女は1959年に羽仁監督と結婚し、この映画が公開された翌年に娘を出産。それがあの羽仁未央です。
いわゆる「団地妻」というのが流行るのはもう少し後だったのではないでしょうか。そういう意味でも日本の小市民のがんじがらめな部分や孤独を一早くとらえていたという点で、さすが羽仁監督という感じです。ところで「バタヤ部落」ってなんだろうと調べてみましたが、簡単には出てきません。貧民街とか貧民窟といったところなんでしょうけれど、語源がわかりません。
※パンフレット 1963年10月15日 アートシアター16号
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