- 傘がない―イントロダクション―
- 夕立
- 太陽の町
- Happy Birthday
- ゼンマイじかけのカブト虫
- 御免
- 月が笑う
- 二色の独楽
- 君と僕のブルース
- 野イチゴ
- ロンドン急行
- 旅から旅
- 眠りにさそわれ
- 太陽の町
POLYDOR 1983年9月1日 3113-12(CDオリジナル)
POLYDOR 1990年9月1日 POCH-1024(再発売)
POLYDOR 1996年6月26日 POCH-1575(再発売)
ユニバーサル 2001年12月19日 UPCH-1127(紙ジャケットシリーズ)
ユニバーサル 2006年10月4日 UPCY-6256
全曲ロスアンゼルス録音の4枚目。タイトルが少し地味だが、中は意外とさわやかな音質に仕上がっている。バックにレイ・パーカー・Jr.(ゴーストバスターズ)やジョー・サンプル、デビット・T.ウォーカーなどの後の有名どころが入っている。あのピアノがジョーサンプルなのか。
ジャケットだが、CDで使われている陽水が二重に露出されて撮影されているブルーのものは実際は本当のジャケットカバーに覆いかぶさっているもので、紙ジャケットシリーズだとわかる。
オープニングはどこが「傘がない」なんだろう?と思ってよーく聞いていると、いろいろな音に紛れているがかすかにわかる。そして、「夕立」。「夕立」のアレンジでは星勝が日本レコード大賞の編曲賞をとっている。「太陽の町」ですごく盛り上がりそうになると短くフェードアウトしていく。これはアルバムの最後に再度出てくるので、引っ張っているなぁと思う。
「ゼンマイジケのカブト虫」はずいぶんと意味深な曲名だ。
カブト虫こわれた 一緒に楽しく遊んでいたのに
幸福に糸つけ ひきずり回していてこわれた
男の子って、こういう残酷なことするよね。でも、それってもちろん子供に限った話でもなければ、虫に限った話でもなかったりするな、なんて思わせる。
「眠りにさそわれ」がこのアルバムの中ではマイ・ベストかな。オシャレなバラードシリーズとでもいいましょうか。「海へ来なさい」とか「マリーナ・デル・レイ」とかがそうで、陽水のこういう曲が好きだ。
全体的には最初の3枚よりは好みなんだけど、それは楽曲というよりは音作りの問題。これではpureフォークの人たちが「陽水は頭3枚まで」というのは当然。最初からその気配は濃厚だったが、この4枚目でもうフォークからは遠く離れてしまった。
だからこそ世代を超えた支持を得られたのだろう。そもそも、フォークの人だったら、私は聞いてない。
作詞 | 作曲 | 編曲 | ||
1 | 傘がない―イントロダクション | 井上陽水 | 星勝 | |
2 | 夕立 | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
3 | 太陽の町 | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
4 | Happy Birthday | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
5 | ゼンマイじかけのカブト虫 | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
6 | 御免 | 井上陽水 | 井上陽水 | Gene Page |
7 | 月が笑う | 井上陽水 | 井上陽水 | Gene Page |
8 | 二色の独楽 | 井上陽水 | 井上陽水 | Jack Nitzche |
9 | 君と僕のブルース | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
10 | 野イチゴ | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
11 | ロンドン急行 | 井上陽水 | 井上陽水 | Gene Page |
12 | 旅から旅 | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
13 | 眠りにさそわれ | 井上陽水 | 井上陽水 | 星勝 |
14 | 太陽の町 | 井上陽水 | 井上陽水 | Gene Page |
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