1. アウトバーンの狼
2. パラレル・ラブ
3. HIROSHIMA
4. 海の中道
5. パスタ・セレナーデ
6. 京都に電話して
7. 恋はハーモニー
8. 砂漠のデザート
9. 羽根飾りMOKKO
10. にじむ虹
11. 神の技
12. クリスマス・バニラシェイク
13. 南国の雪

「ショッピング」に続く“井上陽水奥田民生”のユニットのアルバム。と言っても、10年も経ってまたやろうという気によくなったと思う。SMEとフォーライフの両方から同時発売された。曲作りは完全な共同作業だが、実際はどちらかが作曲したり作詞したりした曲もある（WOWOWで放映されたライブのMCで少し語っている）。が、作詞・作曲のクレジットはすべて“井上陽水奥田民生”となっている。これはおそらく分けるのが面倒だったからだろうと勝手に想像した。

メインボーカルは陽水が多く、奥田民生は「HIROSHIMA」「パスタ・セレナーデ」「羽根飾りMOKKO」の3曲。ただ奥田民生はほとんどの曲でダブルボーカルなりコーラスなりで参加しているし、何より、今回はギターを弾きまくっている。アレンジも奥田民生中心であることは容易に推測できる。

相変わらず二人ともビートルズが好きで、そんな感じでやりましょうよ！的なノリで楽しそうに演奏しているのが伝わり、聞いている方も気持ちいい。

今回、このユニットはライブツアーにも出た。8公演ほど福岡、広島、大阪、東京、宮城、北海道で行うという快挙。見たかった…。

「アウトバーンの狼」

“アウトバーンの狼は言葉が苦手なため普段は東京で寝ている”ってふざけた歌詞がいい。バックボーカルに松雪泰子が入っているそうだが、よくわからない。

「パラレル・ラブ」

シングルカットされた曲。全面的にダブルボーカル。これはシングルでヒットさせるよ、というつもりで作った曲だろう。

「HIROSHIMA」

この曲は完全に奥田民生オンリー。ボーカル、ギターも一人でやっているようで、陽水はお休みだ。奥田民生はもちろん広島出身。天満川、八丁堀、相生橋、太田川、鉄砲町、天満屋、福屋、紙屋町、廣野橋といった広島の地名・固有名詞が並ぶ。

「海の中道」

今度は陽水の方が地元ローカルの曲を歌う。「海の中道」は福岡市にある地名で、島と九州本土を結ぶ砂州。海っぽい曲になっている。後にコンサートで判明したところによると、このペアは「HIROSHIMA」の作詞が陽水で、「海の中道」が奥田民生の作詞だという。

「パスタ・セレナーデ」

「いっそセレナーデ」のようなタイトルでイントロは「リバーサイドホテル」かと思った。

「京都に電話して」

前作「LOVE COMPLEX」でも京都へ旅に出る電車の曲を歌っていた陽水だが、よほど京都が気に入ったのか。

「恋はハーモニー」

「砂漠のデザート」

かなりマイナーな曲でアラビアかアフリカの砂漠の感じが出ている。「砂、砂、砂、水、水、水」って…。

「羽根飾りMOKKO」

前の曲に呼応するかのようなマイナーな感じの今度は奥田民生の曲。

「にじむ虹」

「神の技」

これって、やっぱりメッシなんだろうな。

「クリスマス・バニラシェイク」

クリスマスソングはひょっとしたら、大昔の「クリスマス・アルバム」以来か？

「南国の雪」