異邦人 | ||
原題 | Lo Straniero(英:The Stranger) | 制作年 | 1967年/104分 |
制作国 | イタリア/フランス | |
監督 | ルキノ・ヴィスコンティ | 製作 | ディノ・デ・ラウレンティス | 原作 | アルベール・カミュ(「異邦人」) | 脚本 | ルキノ・ヴィスコンティ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ/ジョルジュ・コンション/エマニュエル・ロブレー |
撮影 | ジュゼッペ・ロトゥンノ | 音楽 | ピエロ・ピッチョーニ | 美術 | マリオ・ガルブリア | 衣装 | ピエロ・トージ | 編集 | ルッジェーロ・マストロヤンニ | 助監督 | リナルド・リッチ/アルビーノ・コッコ | 出演 | マルチェロ・マストロヤンニ(ムルソー)/アンナ・カリーナ(マリー・カルドナ)/ジョルジュ・ウイルソン(予審判事)/ベルナール・ブリエ(弁護人)/ジャック・エルラン(養老院の院長)/ジョルジェ・ジュレ(レイモン)/ジャン・ピエール・ゾラ(事務所の所長)/ブリュノ・クレメール(神父)/アルフレード・アダン(検事)/アンジェラ・ルーチェ(マッソン夫人)/ミンモ・パルマラ(マッソン)/ヴィットリオ・ドォーゼ(弁護士) | 日本公開 | 1969年9月1日 |
■感想 実を言うと、ずっと前に見て以来、見ることが出来ないでいる。その理由はDVD化されていないこと。ただ、今後も版権ほかの問題で難しいかもしれない。ヴィスコンティ唯一の失敗作だし。 映像作家として映画化するなら、これこれこういうふうにしないとダメだとさんざん説明したのにかたくなに拒み通したカミュ夫人を責めるのは簡単だが、カミュ本人が生存中に制作できていたら、きっとヴィスコンティの要求も通ったのだろうと思う。かえすがえすも残念だ。 個人的には、よく言われることだが、マストロヤンニのミスキャストが目立つ。演技力の問題ではなく、あくまでもイメージの問題。人の良い男というイメージが張り付いているので、こういう役は無理だろう。 ただ、原作でわかりにくかった点をいくつかすっきり見せてくれたので、原作に対する理解度が高まったのも事実。それだけでも充分見る価値はある。ただ、ヴィスコンティの映画だから、という心づもりで見ると、ちょっとがっかりするかもしれない。 |