日時:2019.8.16(金)
会場:ザ・プリンスパークタワー東京
前々から行きたいと思っていたTokyo Music Cruise、今年は思い切って行ってきた。若い頃はフェスも行ったけど、好きなバンドが出てくる時間の短さとチケット代からのコストパフォーマンス、暑さや音響などの環境が私にはどうにも耐えられないことが経験として植え付けられてしまい、ずっと長い間行く気になれなかった。ところがこのフェスはホテル内で涼しいし、何より好きなバンドが複数出てくる。今年は思い切って行くことにした。予想以上に楽だったし、楽しかった。私が積極的に聴きに行った人はにデビュー年を添えてみる。
●paris match(BALLROOM)2000~
こういう複数アーティストのライブだと、たいていデュオとかバンド編成でも最少人数になるのが通例なのだが、この日のparis matchはほぼフルに近いメンバーを揃えてくれた。「トップバッターだから派手に」と言ってくれていてありがたい。せっかくだから「これがparis matchだ!という派手なナンバーを演る」との言葉通りで、以下のセトリ。Desert Moon」はこれもまた初期の名曲ですが、こんなのもやってましたよっていう意味なんだろうな。BasiaのDrunk on loveの掛け合いボーカルがとてもよかった。私はとても黒沢さんが好きなので。後から気付いたのですが、バースデイライブでも歌ってましたね。
1. Sand Storm
2. Killing You
3. Desert Moon
4. Drunk on love(Basia)
5. Saturday
6. 太陽のKISS
7. 虹のパズル
●akiko(MELODY LINE)2001~
ジャズシンガーのakiko。この前のparis matchでミズノさん(with 堀くん)の3人でこのMELODY LINEでデュオコンサートをやると発表があった。今年2回目だそうで、TMCに行くことを決めてから初めてサブスクリプションサービスで聞いたけど、本格的なジャズシンガーで、なかなかいいなと思った。このライブもカバーがやっぱりいいなぁと。ジョアン・ジルベルトの「三月の水」をジルデコのchihiRoさんとデュエットしてた。このときは完全に立ち見。
●土岐麻子(BALLROOM)1997~
私の中で、この人はかなりメジャーの部類に入る。ヒット曲も多いし、タイアップも結構ある。ソロになってからしか知らないけど、ずっと変わらないかわいい歌声。矢野顕子系、だけどもう少しオシャレでポップという位置づけ。TMCも5年連続なのではないかと思う。
新しいアルバムがもうすぐ出るそうだけど、2018年の「Safari」はわりと聴いた。「mellow yellow」はやってくれたな。あと、シングルの「picture frame」は友達の結婚式用につくった曲だけど、気に入ってシングルにしたそうだ。
●草薙さゆり(PARK STAGE)
そろそろ外に出たかった。台風の影響で風は強かったがまだ少し暑い。下に敷くシートを配ってくれるので助かる。外からも入れる公園なので混ざってくることは可能。犬の散歩をする人と一緒になっていた。Hanah Springの時間では演奏しているバンドの中に犬が紛れ込んで、飼い主さんが必死で追いかけていた。お約束のような光景。
●PUSHIM(BALLROOM)1999~
2013年にego-wrappin'とのコラボで「HEAT feat. EGO-WRAPPIN'」をリリースしたことくらいしか知らなかった。ジャパン・レゲエのトップシンガー。私は大阪弁で喋る女性シンガーに好感を覚えるところがある。
●Hanah Spring(PARK STAGE)
夕方から夜になる時間帯の東京タワーはいいよと教えられていたので、タイミング的にちょうどよく行った。強風もおさまり、ちょうどいい風と気温。赤く染まる東京タワーから闇に落ちるまでをずっと見ていた。
●Jill-Decoy association(MELODY LINE)2006~
田島貴男は食事のためにボールルームに戻ったときにちらっと見ただけで、残念ながらちゃんと見てない。出来るだけ早くMELODY LINEに行かないと場所が確保できないから。それなのに「田島貴男さん見ましたか?」はないよ、chihiRoさん。
久しぶりのジルデコのライブ。行きたいと思いつつ、都内や横浜のライブは平日が多くてなかなか行けていません。chihiRoさん、きれいだしMCもうまいのでTMCは出ずっぱり。赤いワンピースがとてもよかった。
1.Garden
2.Switch
3.接吻(with 傳田真央)
4.耳元にいるよ(with 傳田真央)
5.I Say
●bird(MELODY LINE)1999~
ジルデコの後、そのまま居座ってbird待ち。そういう人が多かった。
9:25~の間結構間があったので、樋口さんのギターチューニング~練習~bird入る~の流れで3曲もやってくれた。時間的には15分くらいあった気がする。「練習練習」言いながら、ほぼ本番でした。始めてしまうと楽しくて本気になっちゃう、とのこと。楽しかった。樋口さんもparis matchの時は寡黙なギター職人のくせに、birdと二人のときはよく喋る。たぶん、彼女の気楽さみたいなものがそうさせているのだろう。
練習から入ったせいもあるけど、この日、ライブとしてはbirdが一番楽しかった。本当に一体感があるライブだった。たぶんこの人のパーソナリティだと思う。前述したように女性シンガーで関西弁を話す人に好意的な傾向がある。その中でもこの雰囲気を作り出せる人はなかなかいない気がする。何より音楽を奏でている間、私に自然とほかに何も考えさせない。わりと要らないことを考えてしまって集中できないタイプなので、ちょっと驚いた。
私はbirdは冨田ラボ(「Shipbuilding」の「道」)から入ってるので、最近の3枚のアルバムは好きだ。「BREATH」「Lush」も、最新の「波形」も。樋口さんのギターもだけど、私には馴染みの深い気持ちのいい音づくり。TMCはparis matchとorange pekoeなんだけど、ジルデコ加えた過去にライブ行ったことがある3バンド以外では「bird」というのは一番見たかったアーティスト。見て思ったけど、やっぱりライブ行きたいなぁ。