燐光群アトリエの会「楽屋」フェスティバル
坂手洋二率いる燐光群が清水邦夫の戯曲「楽屋」を上演する、それも18団体が登場する企画を立ち上げた。木冬社出身の女優・南谷朝子さんが燐光群の公演の演出をするとのこと。それも観たかったし、坂手氏が登壇するシンポジウムも聞きたかったけれど、やはりここは木冬社出身の女優さんたちが登場する「演劇企画火のように水のように」の公演を観るべく、5/1(日)20:00、梅ヶ丘BOXへ行ってきた。
若い頃読んだ戯曲は本当によく頭に入っている。演じたことがあるわけでもないのに、よくまぁ、すらすらと台詞が出てくるものだ、と我ながら思う。木冬社の公演で松本典子さんが女優Cを演じたときのことを思い出さざるを得ない。身体中の毛穴から血が吹き出るような思いをしたことがあるか?声がつぶれるまで叫んだことがあるか?という台詞がこれほど似合う女優さんも、もう出ないだろう。不出世の女優さんだった。
→「楽屋」(清水邦夫著作リスト)
演じる人がいかに気持ちよく演じることが出来るか、という点でこの芝居は女優群像劇のスタンダードになった。1時間前後と上演時間が長くないこと、女優ばかり4人出てくるから小さな劇団でも上演できること、高校演劇などで上演しやすいこと、など。この戯曲が繰り替えし上演される理由は様々にあげられるが、やはりとてもよく出来ている、とあらためて思う。
木冬社出身の女優さん、俳優さんたちはどうしてるだろうと思っていたので、お元気そうな姿が拝見できて嬉しかった。
演劇企画火のように水のように
4/28(木)20:00/4/29(金)14:00/5/1(日)20:00/5/2(月)12:00、16:00
演出:菊地一浩
出演
女優A:越前屋加代
女優B:新井理恵
女優C:八十川真由野(文学座)
女優D:関谷道子
燐光群アトリエの会『楽屋』フェスティバル
2016年4月27日(水)~5月10日(火) 梅ヶ丘BOX
18団体による『楽屋』の競演。