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2013年9月 1日

2013年9月 1日

中山うり Yokohama Exotica at Motion Blue Yokohama

中山うり 横浜エキゾチカ Motion Blue Yokohama2013年8月30日(金)第一部:19:00~20:00/第二部:21:00~22:15(入れ替えなしの二部制)
Motion Blue Yokohama

祝・横浜初ライブ

私がこのアーティストを知ったのは、2008年5月4日に放送されたテレビ東京の「みゅーじん/音遊人」という番組だった。番組中はまだ赤坂ブリッツだったかな?のワンマンライブに向けて...といった内容だったと思う。公園で練習をしたり、美容師の仕事をしたり、イベントに出演したりというような様子を映し出していた。音と声が一瞬で気に入った。

すぐに「Uri Nakayama -EP」「Live Session」をiTunes Storeで、「DoReMiFa」「エトランゼ」をCDで購入した。メジャーのソニー時代もちゃんと追いかけたが、ソニーの思惑でiTunes Storeで出せないって、iTunes Storeから売り出した人なのに...と思っていたら、やっぱりすぐにやめちゃって、再びインディーズに。その後すぐにS-KENのワールドアパートからも独立してセルフ・プロデュース。レーベルはBounDEE by SSNWからの新譜を昨年出してる。最近ではすごい回数のライブをこなしてる。

ずっと、いつかライブも見たいなと思っていた。でも地方とか都内でも中央線沿線とか、ちょっと神奈川県人からは行きにくいところでのライブばかりで、なかなか行けずにいた。渋谷のときもあったけれど、土日でないと動けないので、日程的に難しかったり。今回、横浜に来るのは珍しいので、金曜日だったこともあり、手を尽くしてなんとか行くことが出来た。行ってみたら、やはり横浜というか神奈川県でのワンマンライブは初めてだったそうだ。

最新アルバム「ホロホロ」はタワーレコードのインタビューでも言ってるように、生音を大事にしている。だからCD同様、ウッドベースがすごくよく聞こえた。サポートメンバーはレコーディングメンバーに近いらしく、ツアーで鍛えられたのかとても息のあった、楽しいライブだった。やっぱりこの人をずっとフォローし続けてよかったなとあらためて思った。

ノスタルジックでジャジーで、好みの音だ。加えて、あの落ち着いた声がいい。あの張り上げない歌い方がいい。

「月とラクダの夢を見た」を最初から聴けるなんて、なんてラッキーなんだろう。「たそがれうらら」のときにアコーディオンからアコースティック・ギターに持ちかえた。ツアー中、ギターの福澤さんがライブに来られない時期があって誰か替わりを探したが、弾けるんじゃないの?と言われて弾いたらなんとかなったとのことで、実に器用な人だなと思った。福澤さんはそのときはエレキギターで、二人でツインギターをやっていた。

女性シンガーソングライターというイメージだと、せいぜいがギターかピアノの弾き語りなのだけれど、この人の場合小学校5年生からのトランペットという楽器に始まり、アコーディオンが今はメインかなと思うが、木琴(?)も弾いていた。ボーカリストだけど、インストの曲でも忙しいし、間奏中もトランペットを吹いてるし、まったく休む暇がない。

「月曜日の夜に」は福岡で演奏したものがYouTubeにあがってるが、クラリネットとトランペットの共演が楽しい。楽しすぎる。昔の曲を引っ張り出して、アレンジをし直したものだそうだ。「寝ても覚めても」も新曲だが、これも5月の福岡のものがある。

「愛のサンバは永遠に」はカバー・アルバム「セブン・カラーズ」に入っていたが、ブラジルのアルシオーニという女性歌手の曲のカバー(Alcione - Não Deixe o Samba Morrer)。木琴を黒川さんと二人で弾いていて、また楽しい。

「ガパオ No.5」のタイトルはもちろん「マンボ No.1」のもじり(No.5もあるのだが)だと思うが、インストゥルメンタル。アンコールの「マドロス横丁」港の歌だが、ご本人が埼玉県出身で海が身近でなかったことから、海への憧れもあって、海が登場する曲がいくつかある。


ライブは新曲も多く、ツアーの中で出来た曲を、ツアーのリハ中に練習して、ライブで披露する、って感じなのだろうか。もしそうだとしたら理想的なスタイルだと思う。

ご本人は、音楽活動を始めてはいるけれど、まだデビューする前にモーションブルーに来たことがあるそうだ。今年席の配置を変えて全体的に見やすくなったように思う。また、前回行ったときは席と席の間がキツキツだったのが、少しゆったりしたように感じた(これは出演アーティストによるものかもしれないが)。ここは通常2部制で、だいたい1時間15分程度。それが入れ替えなしで1時間休憩挟んで3時間15分も演ってくれた。これで3,800円はお得。だからたくさん食事をしました。お得過ぎて二度と来てくれないと困るので、1年に1度でも良いので、呼んで下さい>モーションブルー様。

私は音は好きでも声が今一つ、というケースが多く、なかなか新しい人を発掘できないでいる。好みのシンガーが少ないので、とても大切な人の一人。また行きたい。


中山うり(ボーカル、アコーディオン、トランペット、ギター)
福澤和也(ギター)
南 勇介(ベース)
宮川 剛(ドラム、パーカッション)
黒川紗恵子(クラリネット、パーカッション)
ライブ後の本人のツイートに写真が載っています)。

セットリスト
第一部
1.月とラクダの夢を見た(DoReMiFa
2.笑う月(エトランゼ
3.夏祭り鮮やかに(DoReMiFa
4.雨に魔法をかけて(ホロホロ
5.ときどき ドキドキ〔新曲〕
6.たそがれうらら(ホロホロ
7.月曜日の夜に〔新曲
8.サーカスが来た(エトランゼ

第二部
1.ルルル ルルル〔新曲〕
2.午前0時のベルが鳴る(ホロホロ
3.寝ても覚めても〔新曲〕
4.愛のサンバは永遠に(セブン・カラーズ
5.回転木馬に僕と猫(VIVA
6.ガパオ No.5〔インスト 新曲〕
7.赤い風船がついてくる(VIVA
8.生活の柄(ケセラ
9.ホタル(ホロホロ

アンコール
1.マドロス横丁(DoReMiFa
2.ホロホロ涙知らぬ鳥(ホロホロ


これを聴いて、ちょっといいなと思った方はライブ・スケジュールを見て、お近くに来たときは是非行ってみて下さい。結構回ってます。