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2012年7月 4日

salon de paris match 2012 Billboard Live TOKYO

20120704.jpg2012年7月4日の1st。ツアー初日の初回公演。最初2曲やって、そこから先ジャズトリオと称し、ピアノ、ベース、ドラムの3人だけをバックに3曲。これがなんと言っても良かった。歌い手としては楽しいだろうなと思う。「眠れない悲しい夜なら」は元々アップテンポなので、かなりスローに。そしてThe Style Councilの「The Paris Match」。バンド名はもちろんここから来ている。しかも「Cafe Bléu」に入っているTracey Thornの歌ってる方のバージョン。人前で演奏するのは初めてだそうだ。ご本人の言うとおり、確かにデビュー当初はこんなの歌えなかっただろうなと思う。歌いこなせるようになってきたのは間違いない。paris matchの歌う「The Paris Match」が聴けるなんて、最初からバンド名で入っている自分としては感無量。Tracey Thornの曲、他のもやってくれないかなと思う。


「Quatro」に入っている"Rio de Amor"はポルトガル語の歌詞なのだが、歌っているのはPamela Driggsというaosis record所属のボサノバの歌手(でもブラジル人ではなくアメリカ人)。何故そうなったのかMCで説明してくれた。杉山洋介が曲を作って、吉澤大が歌詞をつけようとしたが、これは日本語の歌詞は無理だと。カバーと言われることの多い、本格的なボサノバの曲なので、それは無理だろうと私も思う。そこでポルトガル語の歌詞をつけてボサノバの専門の歌手に歌ってもらって、ミズノマリはバックを歌っていたらしい。それが今回、自分で歌えるだけになったとのこと。頑張ったんだなぁと思う。それで何かの番組のテーマ曲にでも使われているのか、定期的にブラジルから印税が入ってくるとのこと。

アンコールのMr.サマータイムはカバー曲(サーカスのだが、サーカスもカバー)で「Flight 7」に収録した曲。ライブではあまりやっていないのかな?これは1970年代のギターのギンギンした感じをそのまま取り入れている。あれって流行だったんだろうな。宇崎竜童の曲とか、ほとんどあんな感じ。歌詞の内容を考えるとこのユニットには非常に合っているが、音は合っているわけではない。しかし、良いアレンジだと思う。

ご本人たちも言ってたけど、全体的に少しマニアックな選曲だった。小さいハコだから出来ること。初見の人にはもっとポップですよーと言っていたし、新規開拓もしなくてはならないのだけれど、こうやって時々マニアを喜ばせてくれると、ずっとちゃんとついていきますよ。

平日のライブはかなり無理しないと行けないのだが、無理を押して行ってよかった。でも曲がかなり違うという噂だったので、2ndと通して見たかったが、さすがにそこまでは無理だった。残念。

このツアー後に8月の池上本願寺のSlow Music '12のライブがあるが、その後の予定としては12月に大きめのホールなどでライブをやる。アルバムは年内とのこと。

【1st】

1. サマー・オブ・エレクトリック・シティ(Passion 8)
2. Flower(volume one)
3. 黒翡翠のララバイ(After 6)
4. 眠れない悲しい夜なら(Quattro)
5. Cameria(♭5)
6. The Paris Match(カバー)
7. Rio de Amor(Quattro)
8. 寝ても醒めてもあなただけなのに(Passion 8)
9. 太陽の接吻(♭5)
10.Mr.サマータイム(Flight7)

【2nd】
1. サマー・オブ・エレクトリック・シティ(Passion 8)
2. Desert Moon(PM2)
3. 黒翡翠のララバイ(After 6)
4. Soft Parade on Sunset (TypeIII)
5. After the Rain(volume one)
6. The Paris Match(カバー)
7. Rio de Amor(Quattro)
8. 寝ても醒めてもあなただけなのに(Passion 8)
9. Summer Breeze (Quattro)
10.Mr.サマータイム(Flight7)


Vo:ミズノマリ(paris match)
G,Key:杉山洋介(paris match)
G:樋口直彦
P:堀秀彰
B:中林 薫平
Ds:長谷川ガク