2013.4.3 update!
バルガス=リョサの翻訳は結構出ているのですが、下記のように絶版が多いです。新刊が購入できるものはアマゾンで購入ボタンを貼り付けていますが、それ以外はすべて絶版です。表紙画像にはアマゾンへのリンクを貼ってありますので、古書での値段のすごさ(一概に相場とは言えません。market placeは高めです)を見てください。新刊で購入できても、すぐには入手できないものもあります。版元で重版かけている最中のものもあります。できればこのページ、復刻で更新していきたいです。
排列は原書の発表順です。翻訳の刊行順ではありません。
コメントの一つもつけたいのですが、受賞翌日の本日としては限界です。おいおいつけていきます。また、いずれ未翻訳作品の一覧も追加していきたいと思います。戯曲が全滅ですから...
小犬たち・ボスたち(ラテンアメリカ文学叢書7)
鈴木恵子、野谷文昭訳 国書刊行会 1978.3.30 2200円
Los cachorros, 1959(ボスたち)/Los jefes, 1967(小犬たち)
【絶版】
感想はこちら
都会と犬ども(新潮・現代世界の文学)
杉山晃訳 新潮社 1987.9.25 1900円 ISBN4-10-514503-7
La ciudad y los perros, 1963
都会と犬ども
杉山晃訳 新潮社 2010.12.10 2940円 ISBN978-4-10-514508-8
La ciudad y los perros, 1963
"怒れる若者"として登場した作家自身の体験を昇華させた、華々しき出世作。
厳格な規律の裏では腕力と狡猾がものを言う、弱肉強食の寄宿生活。首都リマの士官学校を舞台に、ペルー各地から入学してきた白人、黒人、混血児、都会っ子、山育ち、人種も階層もさまざまな一群の少年たち=犬っころどもの抵抗と挫折を重層的に描き、残酷で偽善的な現代社会の堕落と腐敗を圧倒的な筆力で告発する。1963年発表。
緑の家(新潮・現代世界の文学)
木村栄一訳 新潮社 1981.3.25 1800円 ISBN4-10-514501-0
La casa verde, 1966
【絶版】
緑の家(新潮文庫)
木村栄一訳 新潮社 1995.3 777円(税別) ISBN4-10-245301-6
La casa verde, 1966
【絶版】
緑の家 上(岩波文庫)
木村栄一訳 岩波書店 2010.8.20 882円 ISBN978-4-00-327961-8
La casa verde, 1966
緑の家 下(岩波文庫)
木村栄一訳 岩波書店 2010.8.20 1071円 ISBN978-4-00-327962-5(下)
La casa verde, 1966
ラテンアメリカ五人集(集英社文庫/ラテンアメリカの文学)
鈴木恵子訳 集英社 1995.9 718円(税別) ISBN4-08-760245-1
Los jefes, 1967(小犬たち)
【絶版】
ラ・カテドラルでの対話(世界の文学30)
桑名一博訳 集英社 1984.5 1500円 ISBN4-08-126017-6
Conversacion en la Catedral, 1969
【絶版】→
パンタレオン大尉と女たち(新潮・現代世界の文学)
高見英一訳 新潮社 1986.2.25 1700円 ISBN4-10-514502-9
Pantaleon y las visitadoras, 1973
【絶版】→
果てしなき饗宴―フロベールと『ボヴァリー夫人』(筑摩叢書319)
工藤庸子訳 筑摩書房 1988.3.25 1800円 ISBN4-480-01319-9
La orgia perpetua:Flaubert y "Nadane Bivary", 1975
【絶版】→
※評論
フリアとシナリオライター(文学の冒険)
野谷文昭訳 国書刊行会 2004.5.31 2520円 ISBN4-336-03598-9
La tia Julia y el escribidor, 1977
感想はこちら
世界終末戦争(新潮・現代世界の文学)
旦敬介訳 新潮社 1988.11 3500円 ISBN4-10-514504-5
La Guerra del fin del mundo, 1981
【絶版】
世界終末戦争
旦敬介訳 新潮社 2010.12.10 3990円 ISBN978-4-10-514507-1
La Guerra del fin del mundo, 1981
それは、続く20世紀、政治と道徳が完全に分離する時代への預言だったのか?
19世紀末、大旱魃に苦しむブラジル北部の辺境を遍歴する説教者と、彼を聖者と仰ぐ者たち。やがて遍歴の終着地に世界の終りを迎えるための安住の楽園を築いた彼らに叛逆者の烙印を押した中央政府が陸続と送り込む軍隊。かくて徹底的に繰返された過酷で不寛容な死闘の果てに、人々が見たものは......。1981年発表、円熟の巨篇。
誰がパロミノ・モレーロを殺したか(ラテンアメリカ文学選集6)
鼓直訳 現代企画室 1992.8 ISBN4-7738-9211-0
Quién mat a Palomino Molero?, 1986
密林の語り部(新潮・現代世界の文学)
西村英一郎訳 新潮社 1994.2 1942円(税別) ISBN4-10-514505-3
El hablador, 1987
【絶版】→
継母礼讃(モダン・ノヴェラ)
西村英一郎訳 福武書店 1990.8 1300円 ISBN4-8288-4007-9
Elogio de la madrastra, 1988
【絶版】
継母礼讃(中公文庫)
西村英一郎訳 中央公論新社 2012.10.25 760円 ISBN978-4-12-205688-6
Elogio de la madrastra, 1988
アンデスのリトゥーマ
木村榮一訳 岩波書店 2012.11.7 2520円
ISBN978-4-00-022071-2
Lituma en los Andes, 1993
苛烈な〈革命〉の嵐吹き荒れるペルー。『緑の家』のアマゾンとは一転、テロリストの影に怯えながらアンデス山中に駐在する伍長リトゥーマと、愛すべき助手トマスの目の前で、三人の男が消える。彼らの身に何が起こったのか? 迷信、悪霊、暴力、正義──交錯する語りのなかに、悪夢と現実が溶け合う。ノーベル賞作家・バルガス=リョサの世界を堪能できる一作。
感想はこちら
嘘から出たまこと(セルバンテス賞コレクション)
寺尾 隆吉訳 現代企画室 2010.2 2040円
ISBN978-4-773-81002-8/ISBN4-773-81002-5
La verdad de las mentiras, 1990
感想はこちら
※評論・エッセイ
官能の夢―ドン・リゴベルトの手帖
西村英一郎訳 マガジンハウス 1999.11 2400円(税別) ISBN4-8387-0979-X
Los cuadernos de Don Rigoberto, 1997
【絶版】
ドン・リゴベルトの手帖
西村英一郎訳 中央公論社 2012.12.20 933円(税別) ISBN978-4-12-205737-1(中公文庫)
Los cuadernos de Don Rigoberto, 1997
若い小説家に宛てた手紙
木村榮一訳 新潮社 2000.7.30 1680円 ISBN4-10-514506-1
Cart as a un joven Novelista, 1997
※評論・エッセイ
チボの狂宴
八重樫克彦,八重樫由貴子訳 作品社 2010.12.25 ISBN978-4-86182311-4
La fiesta del Chivo, 2000
感想はこちら
1961年5月、ドミニカ共和国。31年に及ぶ圧政を敷いた稀代の独裁者、トゥルヒーリョの身に迫る暗殺計画。恐怖政治時代からその瞬間に至るまで、さらにその後の混乱する共和国の姿を、待ち伏せる暗殺者たち、トゥルヒーリョの腹心ら、排除された元腹心の娘、そしてトゥルヒーリョ自身など、さまざまな視点から複眼的に描き出す、圧倒的な大長篇小説!
楽園への道
田村さと子訳 河出書房新社 2008.1.10 2,730円 ISBN978-4-309-70942-0
El Paraiso en la Otra Esquina, 2003
感想はこちら
悪い娘の悪戯
八重樫克彦,八重樫由貴子訳 作品社 2012.1.5 ISBN978-4-86182-361-9
Travesuras de la Niña Mala, 2006
50年代ペルー、60年代パリ、70年代ロンドン、80年代マドリッド、そして東京...。世界各地の大都市を舞台に、ひとりの男がひとりの女に捧げた、40年に及ぶ濃密かつ凄絶な愛の軌跡。ノーベル文学賞受賞作家が描き出す、あまりにも壮大な恋愛小説。
感想はこちら