CRYSTALISMO / orange pekoe
バンドによる一発録音を基本につくられたライブ感あふれる1枚。orange pekoはわりとのこの「一発どり」と「スタジオでいじり倒す」の繰り返しでアルバムをつくるイメージがある。夏らしい色彩と曲でパワーあふれる仕上がりだが、ジャケットは何故かオーガニックとヒッピーの境目のギリギリのライン...。いや、ファッションはかわいいのだが、一馬くんのヒゲのせいかな...。
「クリスタリズム」「Music is Freedom」「神秘」グルーヴ感あふれる曲に、いつも以上に"踊ろう、みんな!"のアルバムなんだなと思いつつ、それだけじゃない。
「ゆらぎ」はおそらく自信のある曲で、だから間にインターバルの曲を入れて切り替えてもらい、じっくり聴いて欲しいのかなと感じたりする。オレペコの曲はどれも好きなのだが、本当に1stアルバム以来、久しぶりに1回聴いただけで、全部頭の中に入った、すごく印象的な曲だった。この曲での「嘯く」の使い方がいいな。
「スピカ」もこのアルバムでは特筆して良い曲。スピカはおとめ座の星で、春の夜に青白く輝く1等星。ハーブを使うという珍しいアレンジ。これはもっとシンプルにギターかピアノだけでも良かったかもしれないが、きっとライブではそうするんだろう。
「スパークル・ジャーニー」は前作"Wild Flowers"の「シルキー・ショコラ・ラヴァーズ・ドリーミィ・タイム」と同じ歌い方。「マリーゴールド」はタイアップ曲だが、「リストランテ・パラディーソ」(オノナツメ)なのにうっかり見ていない。シングルカットにしては地味だなと思わざるを得ない。それは派手な曲がほかにあるから。
アルバム全体のコンセプトはともかく、良い曲が目立つアルバムだった。
2009.7.8 BVCL-20001~2
- Theme of "CRYSTALISMO"!
- Crystarhyrhm (Long Version)
- Music is Freedom
- Introduction~yuragi
- ゆらぎ
- スパークル・ジャーニー
- Introduction~Didgeridoo
- 神秘
- マリーゴールド
- 踊る星
- ユートピア
- スピカ