教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書
■書誌事項:翔泳社 2005.5.10 ISBN4-79810657-7
■感想
ものすごい力作のため、読むのに異常に時間がかかってしまった。他の本と平行しつつぼちぼちと読み進めたが、1ヶ月近くかかっているんじゃないか?こちらも適当に飛ばしたりしないで、年表から何からついていねいに読んでしまう。
インターネットの文化史を探るということなのだが、個人サイトの歴史といった趣で、UGを全面に出しているわけではない。
どちらかというと、インターネットの創世記に学生だったわけではないので、最初からビジネスで入ってしまっている私には知らないことの方が圧倒的に多い。しかし、ああ、懐かしいなと思うサイトも多々あり、全然関係ないという気もしない。「ムーノーローカル」とか「Der Angriff」とか好きだったなー。Der Angriff内にあったさーやファンサイトがあったら、ご婚約をどう喜ぶだろうとか余計なことを考えてしまったり。たくさんのサイトを忘れてしまっていたのだが、まだ残っているところもあったりして、驚かされる。
知らず知らずのうちに、自分の通信史を思い起こしたりする。多分89年頃のNifty Serveが最初だろうと思うのだが、これは仕事で必要があって使って覚えたのだ。「まいと~く」の~がイヤだった。
自分個人のPCを買ってパソ通へ入ったのは、もっと後なので、草の根BBSは知らない。fjは多少かじっている、NiftyのHP(ホームパーティ)で萩尾関連古本を探してもらったなぁ、などと懐かしがる。
p395の註27、大塚日記プロジェクトは買収ではない。翔泳社の本は正誤表がネットに載ってるので、一応全部目を通したりして、私はとてもマジメな読者だ。
インターネットをそれなりには楽しんでいるつもりだが、最近あまり見ていないので、つまらんな。