Number Plus 欧州蹴球記―辺境の偉人たち
■書誌事項:文藝春秋社 2005.6.5 ISBN4-16-008140-1
■感想
たまたまNumber Plusでシェフチェンコの記事が出ていた。2006年、順当に行けば初めてウクライナはワールドカップに出場する。昨年は「オレンジ革命」があった。なんだか、とってもタイムリーな国だ。
例の「死の試合」に出て、収容所で殺された4人の墓碑銘が載っていた。ところが名前も違うし、人数も違うらしい。「死の試合」の伝説は紆余曲折であるため、彼らがドイツの協力者と思われる可能性があって、それを避けるために本当の名前を彫ることが出来なかったと。後に対ドイツの英雄扱いされる選手たちが、そんなことになっていたのだ。歴史は後の人間の見方によって左右される。
その他のヨーロッパ「辺境」の国の選手たちの話も楽しい。え?読み方、グジョンセンじゃないのか…とか、アイスランドから選手が出てるのかとか。興味深い話ばかりである。