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2005年4月23日

山猫

■原綴:Il Gattopardo
■著者:ランペドゥーサ著,佐藤朔訳
■書誌事項:河出書房新社(河出文庫) 2004.10.5 ISBN4-309-46249-9
■感想
ヴィスコンティ映画「山猫」の原作の日本語訳。サリーナ侯爵のモデルはランペドゥーサの祖父といわれる。ランペドゥーサ自身、シチリアの貴族であった。他に作品は出していないが、貴族の手慰みとはとても思えない格調高い作品。しかしながら、大河ドラマ的な要素も多分にあり、ベストセラーになったのも納得。一方で、シチリアの政治及び文化的風土をじっくりと語っているところもある。非常に面白い小説で、出逢えてよかったと思う。
映画の後に読むと確かにイメージが固定化されてしまうが、この場合ビジュアルとして好ましいものなので、それがかえったよかった。意味が少しわからなかったお部屋めぐりのシーンの必要性について、納得した。

この作品のDVD化が予想通り実現化した。早速予約。

1月からこっち、ずっとヴィスコンティ関連の文献をあさっている。まだ終わらない。とりあえず、ヴィスコンティの参考文献にまとめ途中。