空腹の技法/ポール・オースター
■著者:ポール・オースター著,柴田元幸,畔柳和代訳
■原題:The Art of Hunger and other essays, 1992
■書誌事項:新潮社 2003.8.1 (新潮文庫) ISBN4-10-245108-0
単行本読んだし、持ってるし、いいやと思って油断していたら、3篇ほど追加されているという。うう~もったいないが買おう。うん。買って損はなかったと思う。
序文集の終わりに「心配の技法」「家庭人ホーソーン」「見えない作家ジュベー」の3篇が追加されている。「心配の技法」は『マウス』で知られる漫画家(風刺画家?)アート・スピーゲルマンについての文章。
「家庭人ホーソーン」はホーソーンが子供や妻について書いたノートブックの序文。あの暗~い鬱々としたナサニエル・ホーソーンの意外な一面について教えてくれる。これが長い文章で相当引用してくれるので、なかなか面白い。
「見えない作家ジュベール」はフランスの哲学者というか作家というか、箴言家とも違うし、なんとも肩書きがつけがたいが素晴らしい文筆家であるジョゼフ・ジュベールについて書いた文章。