2004年12月
2004年12月31日
2004年12月30日
BOSE SoundDock
mixiで得た情報なのだが、実はBOSEは実質的にiPod Photoがのせられるらしい。
BOSEのSoundDockは
・Dockコネクターを装備したiPodには技術的には対応できる
・SoundDockに付属の各種インサートの中から、タッチホイール30/40GB用インサートを使えば対応できる。
・実際はインサートなしで再生できる。
うーん。自分で確認したわけじゃないし、メーカーは「非対応」って言っちゃってるし。思い切って買ってしまうには、これは少々お高いのだ。JBL On Stageだったら買っちゃったと思うけど。銀座へ行って確認したいが、そんな時間は作れないしなぁ。少し待てば対応してくれるかもしれないなぁ。
2004年12月29日
iPod用ミニ・スピーカー(その2)
EZIOSN2には、こちらの記事を参考にさせていただいたが、アンプつきのものが出ているそうだ。EZ2WGP。だが、単三電池3本か。屋外用にも対応できますってことだな。電池交換って面倒くさいので、どうせなら電源を取るタイプがいいんだけどな…。それで21,000円かぁ。高いな。どうもAltecやJBL、BOSE Sounddocとかの見ちゃうと、コストパフォーマンスが悪い気がしてしまう。しかしこれらはiPod Photo未対応。
こちらの記事によると、EZISON2は高価なラジオのような音、というところがすごく気になる。納得できる。それはやっぱりさすがにイヤかなぁ。
JBLやBOSEのモデルがiPod Photoに対応するのを待つか(可能性は低そうだ)、あるいはアンプなしのままでEZIOSN2を思い切って買ってしまうか。それとも、もうドック対応(対応してなくても、場所としてiPodを収納できるもの)という条件を排除して、単なるミニスピーカーを買うか。悩ましいなぁ。
iPod用ミニ・スピーカー
iPod専用のスピーカーが欲しい。それも、iPodをのせる場所があるタイプじゃないと、意味がない。そうでなかったら、小型のスピーカーはたくさん出ているのだが…。
というのも、家の場合すでにしてでかいスピーカーがあって、音楽を聴くのは、そのスピーカーでCDを聞くのが通常のスタイルなのだ。だが、とにかく手軽じゃない。AVアンプとCDプレイヤー(実際はDVDプレイヤー)の両方に電源を入れて、プレイヤーにCDをセットして…という作業をする。なんというか、ちゃんとソファに座ってじゃないと聞いたらダメみたいな雰囲気がある。あるっていうか、自分で作り出したんだけども。音質にこだわってしっかり聞きたいときはいいんだけどね。
そうではなく、気軽にラジカセで聞くように家の中で聞きたいのだ。PCで聞くのもアリだが、できればキッチンとかで聞きたい。お風呂もいいなぁ。
PCWEBの記事なんかも参考にしたが、Apple Storeで見る限り、「BOSE SoundDock」も「ALTEC LANSING inMotion iM3」も「JBL Onstage」もみーんなiPod Photo対応ではないのだ。
唯一、iPod Styleでオススメだったのが、バード電子のEZ2WG。でも、アンプなしなんだよね。電源が要らないからいいっちゃーいいんだけど。なんか不安だなぁ。弱々しい気がする…。(EZISON2:BIRD エジソン EZ2 ステレオスピーカー)
どうしよう。買っちゃおうかなぁ。
2004年12月28日
iPod ヘッドフォン SENNHEISER(その2)
SENNHEISERのPX200がやっと来た。発注してから納品まで1ヶ月くらいかかった。モデルを見て、あとはネットの口コミだけで買ったけど、よかったと思う。KossのPortaProは音はいいのだが、ネックは音漏れすることだった。電車の中ではできなかったのだ。PX200は音漏れが少ない。何より長時間していても、比較的疲れないのが良い。8000円くらいで売られているが、私は7250円で買った。音質も、所詮MP3プレイヤーでは細かいところまではわからないが、カンにさわるようなところはなく、フラットな出来なのではないだろうか。もう少し高音が抜けるようだといいのだが、それはヘッドフォンの問題ではないだろう。
折りたためるので携帯性は高い。電車の中で聞くには、こちらの方が良いが、大きめの音で聞くと外部の音がほとんど入らないので、歩きながらは要注意。歩くときはMX500の方が良いと思う。全体的に見て、私はコストパフォーマンスが良いと思った。オススメである。Apple Storeでも売ってるよん。
2004年12月23日
iPodケース
ヘッドフォンの次に何とかしなくちゃと思ったのがケース。便利でいいんだけど、おっさんくさいとも言える。
いろんなのがあるなぁ。でも第四世代の40GBだから、全部使えるわけじゃないんだな。
吉田カバンが出してるのはごついというか大きすぎる気がする。代官山のショップ「DIRAL」はちょっと派手だし、「ヴィトン」ってガラじゃあないし。「ビサビ」は面白いのが多いのだが、いや、そこまで凝る気はなくて…。ホント、いろんなのが出ている。
ネットでいろいろ見るのだけど、やっぱりちょっと不安。実物が見たいのだが、なかなかない。結局不安を抱きながら、それでもアップルストアにあるんだから、とincaseの水色を購入した。
ちょっと外国製だからベルトに挟む部分が堅すぎるのが難点。色や手触りはよし。あのーDocに入る仕様にはなっているが、いまいち安定せず。どうなんだろうね。はずれかなぁ…うーん。あまり人には勧められません。私もとりあえず、という感じだったので、おいおいもっと探してみよう。今回はやはりベルトに差すのをメインに考えていたが、手帳型も悪くないかもしれない。
iPod ヘッドフォン SENNHEISER(その1)
iPod Photoをゲットした。最初にどうにかしなくちゃと思ったのはヘッドフォンだった。所詮MP3プレイヤーなんだが、音には好みというものがある。CLIEで聞いているときはもっとシャープだった。少しシャープ過ぎるかもしれない。
とりあえず急ぎだったので、SENNHEISER MX500を買った。まぁまぁだ。インナーイヤー型としてはSONYのクリヤーな高音に慣れているので、その点は少し違和感があるが、次第に慣れるだろう。もこもこしているわけじゃなくて、どちらかというと中音から低音の方に強い感じだ。インナーイヤー型としては高いのか?でも2000円だからなぁ。audio-tecnicaに12500円のインナーイヤー型のヘッドフォンがあった。すぐ壊れるのに‥。音はいいんだけどね。
前に使ってたKOSSのPortaProもいいんだけど、ちょっと飽きた。今は密閉型しかもってないが、ゼンハイザーのオープンエアで低価格のがいろいろ出ている。ホントはPX200が欲しい。取り寄せになってしまうので、少し待つことにした。(続く)
2004年12月18日
ブエノスアイレスの夜
■原題:vidas privadas
■公式サイト
■監督:フィト・パエス
■出演:セシリア・ロス、ガエル・ガルシア・ベルナル、ルイス・シエンブロウスキー、ドロレス・フォンシ、カローラ・レイナ、エクトル・アルテリオ、チュンチューナ・ヴィラファーネ、リト・クルス
原題の"vidas privadas"を英語に訳すと"private lives"。プライベートな生活ですか。ずいぶんと艶っぽい原題だが、ぴったりかもしれない。
2001年の公開なので、ベルナルくんの人気がなかったら日本では公開されなかったとおぼしき映画。ベルナルくんファンには完全に主役とは言えないので、不満があるかもしれないが、とりあえずオススメします。演技派だからセシリア・ロスのファンっていう人もいるかもしれないが、そういう人にもオススメできます。あとはよほどアルゼンチンに対しての知識があったり興味があったりする人じゃないと厳しいかもしれない。
全体的には壮大なメロドラマと言える。監督が音楽の出身者で、映画出演経験などもあるのだが、やはり一流とは言い難い出来だなと思う。ブエノスアイレスの街はまるで出てこない。邦題の付け方がひどすぎる。が、成功しているとも言える。
以下、ネタバレ。
2004年12月11日
小犬たち/ボスたち
■著者:マリオ・バルガス=リョサ〈Mario Vargas Llosa〉著、鈴木恵子、野谷文昭訳
■原題:Los jefes, 1967/Los cachorros, 1959
■書誌事項 国書刊行会 1978.3.30(ラテンアメリカ文学叢書7)
■内容:
「小犬たち」:クエリャルは少年期に性器を犬に食いちぎられるというショッキングな事件に遭う。だが、スポーツに熱中して普通の少年として成長し、ハンサムでスポーツ万能の青年になる。だが思春期になり、仲間に彼女ができるようになると、大いに悩むようになって‥。
「ボスたち」:昨年まで発表されていた学期末試験の時間割が今年になって発表されなくなった。中等科3年の4人は学校当局への抗議ストにたった。低学年の少年たちのスト破りなどに合い、ストの行方はどうなるのか。
「決闘」:日頃から憎み合っていた「ちんば」とフストがついに決闘するとレオニーダスが告げた。フストの友人たちは決闘を見届けに行く。
弟:妹に乱暴を働いたインディオを追ってダビーとフワンの兄弟は山に入って行く。インディオに発砲したのは都会から帰って来た弟のフワンだった。家に戻ると、インディオがどうなったのか妹が知りたがったが、その理由は‥。
「日曜日」:ミゲルはGFのフローラをルベンが狙っていることを知り、気が気でない。ルベンはスポーツ万能で女の子にモテモテだから、フローラを取られてしまうかもしれない。フローラの友達の女の子がルベンを紹介する手はずになっているらしい。その日曜日の午後、ミゲルは邪魔をしてやろうと、仲間の溜まり場に行き、ルベンを酒に酔わせて行かせまいとする。ミゲルの挑発にルベンはのり、海で決着をつけることになる。二人は極寒の冬の海に飛び込むが‥。
「ある訪問者」:ドニャ・メルセディータスの安宿にジャマイカ人の男がやって来る。おたずね者のヌーマを逮捕するため、警察が刑務所に入っていたこのジャマイカ人を利用し、仕組んだ罠だ。果たしてヌーマはやってくるのか‥。
「祖父」:ある日老人は子供のものかと思われる髑髏を拾う。孫を驚かそうと、この髑髏の中に入れるろうそくを買い、髑髏の汚れをぬぐう。そしてこっそり庭に忍び込むが‥。
■感想
バルガス=リョサを一から再読してみようかと思う。いつ終わるのかわからないが。
「小犬たち」は「ボスたち」の8年後に書かれた中篇。とてもポップで軽快な文章で、俗語を多く含み、若者たちの仲間意識の高さを現しているように思われる。少年期から青年期への仲間たちとの交流の中で、少しずつ大人になっていく姿は普通の少年そのものなのだが、滑稽でとても哀しい短篇。マチズモの南米だから、というばかりではないだろうが、周囲の少年たちの無理解が寂しい。自暴自棄な人生を歩むしかなかったクエリャルを遠巻きに見て中産階級の大人になっていく仲間たち。その両方を鮮やかに対比することによって中産階級の青年たちの無神経さやだらしなさが強く感じられる。
「ボスたち」は著者の処女作にして数少ない短篇集。非常に軽快なリズムだが、切れ味の鋭い言葉で紡いでいく短篇集。「ボスたち」はストの先頭に立った少年たちのやわな「ボス猿」っぽさを皮肉ったタイトルなのだろうか。「決闘」にはラストにリョサお得意のオチというようなものが見られる。しかし決闘した彼は生きているんだろうか?「弟」は都会の感覚をもった弟と野蛮な兄と無茶区茶なわがままさをもつ妹の対比でペルーの田舎と都会のメンタリティの差が現れている。「日曜日」は女の子を争って命を落とすかもしれない危険な決闘をする若者のお話。実にバカバカしいマチズムに支配された若者たちを、緊張感のある文章で描いている。「ある訪問者」は記念すべきリトゥーマ軍曹が初登場するお話。「緑の家」だけでなく、この後いろいろなところに顔を出すキャラクターである。ストーリーとしては非常に愉快なオチのある話だが、まるで西部劇のような一幕ものである。「祖父」はちょっと面白さがわからない‥というか髑髏のグロテスクさにちょっとイヤな感じがしてしまう。孫を驚かそうとする無邪気な老人の話なのだけど、この孫が受けた印象を思うと、南米の暴力的な寓話なのかなと思ってしまう。
全体として「暴力」や「マチズム」を取り上げ、そのばかばかしさ、虚しさを訴えているような気がした。"