デブラ・ウィンガーを探して
■Searching for Debra Winger
■公式サイト 2002年 アメリカ
■スタッフ・キャスト
監督:ロザンナ・アークエット
去年見たいと思っていたのをWOWOWでやっていたので見た。日本での公開は2003年6月、撮影時は2001年なので、下に3年前、当時の年齢を記載してみた。興味本位で女優の私生活もわかるし、いろいろ豪華な人が出るので、それだけで面白い。おおシャーロット・ランブリングが出ているぞ!とか。
人選はロザンナ・アークエットがしたんだろうけれど、面白い人選だと思う。「ロマコメの女王」メグ・ライアンには親近感があるのだろう、シャロン・ストーンは意外性が高い。そして彼女が当時で43歳だったとは驚き。
ただ、「仕事と家庭は両立できるか?」テーマがテーマなので、映画に夢や冒険や芸術を求めている人は観てはいけないというか、なんで観るの?という映画だ。
女優というのは確かに特殊な職業だ。けれど、そこを差っ引いて眺めていると、そんなに特殊な悩みでもない。というか語り尽くされた感のある、平凡な悩みだ。それをハリウッド女優たちが主婦のおしゃべりよろしく、延々やっているだけのくだらん映画だと思う人もいるだろう。
でも映画っていうのはいろいろあっていいと思うので、30代後半の女性などが見たいと思う映画があってもいいじゃん?という配給の方の意図はあたり、日本市場で意外とヒットしたようだ。結局ロザンナの勢いというかパワーというか人徳がこの映画を作らせて、ヒットまで持ち込んだわけなので、「くよくよ悩んでないで、なんか作っちゃおう!」というポリシーは正しかったわけだ。不満があるなら、文句を言う前にまわりを動かせばいいんだよ、っていう元気のある結論がこの映画が出来上がったこと自体じゃないかと思われる。
それにしてもキアラ・マストロヤンニ(カトリーヌ・ドヌーブとマルチェロ・マストロヤンニの子)なんかが入っていたり、60代代表がジェーン・フォンダ&バネッサ・レッドグレーブ(おお「ジュリア」コンビだ!)なのはやっぱり彼女らも俳優一家出身である点にロザンナの方で共感があるんだろうなぁ。
それから、シャロン・ストーンは入っているけど、妊婦写真であれだけ騒がれたデミ・ムーアが入ってないとか、好き嫌いがいろいろありそうだな。