めぐりあう時間たち
■感想
こういう映画がちゃんと作られるところがアメリカのすごいところかもしれない。こんな原作で大女優対決とかにまつりあげちゃうのはすごい。懐が深いというか、意外とまとも、というか…。日本人でよくわからない人が見たら、典型的な「金返せ」映画だもんなぁ。
しかし、文芸作品じゃないと賞はあげられないから、これでいいんじゃないの?っていう感じでアカデミー主演女優賞をもらったニコール・キッドマン。いいのか、それで?ヴァージニア・ウルフのイライラ感が出ていてなかなかいい感じでしたけど、ものすっごい不安感を顔だけで表現したジュリアン・ムーアの方がうまかったし、「今更賞なんてふふっ」のメリル・ストリープの方が存在感はあったと思う。
先月読んだ「マジカル・ラテン・ミステリーツアー」に「ダロウェイ夫人」の映画の方の評が載っていて気になっていたところ、WOWOWで「ダロウェイ夫人執筆中のヴァージニア・ウルフを軸に…」とあったので、何となく観ましたが、少なくとも男性には勧められない。(ホームページ)