「シャーロックホームズの冒険」第8巻
■2001.6.25 ハピネット・ピクチャーズ
プライオリ・スクール The Priory School
■スタッフ
監督:ジョン・マッデン
脚本:トレバー・ボウエン
ゲスト:アラン・ハワード(土屋嘉男)
「閣下にはお幸せを、私には金をもたらすよう、努力しております」
伝統ある寄宿学校からふいに姿を消した公爵の嫡男と教師。失踪の裏には公爵家の複雑な事情が絡んでいた。荒野を駆けるホームズの救出の手は果たして間に合うのか!
■紹介
威厳あるホールダネス公爵の嫡男サルタイア卿が、ドイツ人教師と共に寄宿学校プライオリ・スクールから突然姿を消した。事態を憂慮した校長の依頼でホームズは失踪の跡を追跡するが、行方はようとして判らない。見つからない自転車のタイヤ跡と、散らばる牛の足跡、蹄鉄を見つめるホームズの目が光る。
■感想
このテレビシリーズでは田舎の荒涼とした景色が見られることはこれまでは少なかったのですが、この後どんどん増えていきます。荒野を馬で、あるいは徒歩で疾走するホームズも良いです。でも出色なのは「プライオリ・スクール」そのもの。修道院を学校に改造したものですが、イギリスの寄宿学校ものの中でももっとも厳格なのでは?と思わせるその雰囲気。好きな人にはたまらないでしょう(笑)。ちゃんとロケできるような修道院が残っているんですねぇ。ラスト、元気を取り戻して級友たちと笑うサルタイア卿の姿に何故か感動。
第二の血痕 The Second Stain
■スタッフ
監督:ジョン・ブルース
脚本:ジョン・ホークスワース
ゲスト:パトリシア・ホッジ(小沢寿美恵)
「回収が出来なかった場合は間違いなく戦争になると…?では戦争の準備をなさい」
国家間の危機をもたらす重要な手紙が大臣の手元から紛失する。一方、ウェストミンスターでは殺人事件が起きた。警察も知り得ぬ両事件の意外な接点を見出すホームズ。
■紹介
首相と欧州担当大臣自らホームズの部屋を訪れた。戦争をもたらしかねない書簡が大臣の書類箱から消えてしまったと云う。ホームズがスパイ活動に覚えのある人物を洗おうとした矢先、当の人物の殺害が報じられる。両方の事件にはどんな関連があるのか?そして手紙の行方は?ホームズに光明をもたらしたのはレストレード警部だった。
■感想
「海軍条約事件」に引き続き、なくなった書類を探せ!のエピソード。一見美人で聡明そうでも、女は浅はかだなぁという結論。しかし、こんな重要な書類、どうやって見つかったのか依頼主に報告しないで終わらせようってのは非現実的。誰と誰が中を見たのかセキュリティの管理が出来ないじゃん、とか、大臣の書類入れに入れておいたことが最高の機密扱いだったりすることとか、非常に甘い。でも、レストレード警部がとてもかわいいので、この話許す。