「シャーロックホームズの冒険」第5巻
■2001.6.25 ハピネット・ピクチャーズ
ギリシャ語通訳 The Greek Interpreter
■スタッフ
監督:アラン・グリント
脚本:デレク・マ−ロウ
ゲスト:チャールズ・グレイ(松村達雄)
「僕よりはるかに優れた観察力や推理力の持ち主だ」
シャーロックの兄、マイクロフト・ホームズ登場。 弟に勝る頭脳と巨躯を駆使し、弟と共にギリシャ語通訳の事件を追う!
■紹介
「会ってみたいか?」ホームズに兄がいると知ったワトスンは好奇心を抑えきれない。シャーロックに勝る観察力と推理力を示したマイクロフトだったが、いかんせん行動力に乏しいからと、知人のギリシャ人青年メラスが巻き込まれた事件を弟に謎かける。しかし思いがけぬ急展開に、巨漢の兄も重い腰を上げ、事件解決に一役買うのだった。
■感想
マイクロフト・ホームズ登場。もっと太っていて全然動かない人というイメージですが、番組では多少は動きますね。そうしないと絵にならないからなんですが。それにつけてもイヤ〜な話ですね。誘拐されたギリシア人が拷問されてるのが明らかだし、結局ホームズも彼を救えなかったし。何よりイヤなのが、妹が兄貴に会っているのに気づかない点。目隠しもしているけど、一瞬であっても兄貴ならわかるでしょうが!というところですね。その上、更に兄を殺した男とわかっていてもついて行ったでしょうと言わせたあたり。これはテレビ版の演出ですけど、「女は怖いわ」的なホームズの発言も「まったくだ」と思います。イヤな話が多いのですが、マイクロフトが救ってくれてることと、最後の影だけのシーンが好きなので、四つ星です。
ノーウッドの建築業者 The Norwood Builder
■スタッフ
監督:ケン・グリーブ
脚本:リチャード・ハリス
ゲスト:コリン・ジェボンズ(川辺久造)
「レストレード警部…!現れると思ったよ!」
不意に訪れた建築家の申し出と彼の死は前途ある青年弁護士を陥れた。濡れ衣を晴らそうと奔走するホームズにレストレードは決定的証拠を突きつける。真相は如何に?
■紹介
母上と旧知の仲という建築家オールデーカーが、若き弁護士マクファーレンに依頼したのは、遺産を彼に委ねるという遺言書の作成だった。その屋敷を訪れた翌朝、彼が耳にしたニュースは、邸の敷地から出た不審火の跡から、オールデーカーの他殺死体が発見されたというものだった。罠に陥った彼はホームズに救いを求めるが…。
■感想
レストレードくん登場。良い味出してますな。最初は対抗意識丸出しで、ホームズをあと一歩まで追いつめながら、真相の前には謙虚になるあたりが良いキャラクターであることを表現しています。隠し部屋のトリックなどは平凡ながら、レストレードくんがちゃんと描けているので、それだけでよしとしましょう。