僕とゲバラとラティーノたち―ラテンアメリカ放浪記
■著者:樋口聡
■書誌事項:スリーエーネットワーク 1999.7.1 ISBN4-88319-136-2
■感想
ちょっと古い旅行記ですが、まぁ、いいかなと。4ヶ月のうち3週間分をキューバ滞在にとっておいて、それ以外の3ヶ月と1週間でアルゼンチン→南米各国→アメリカ、アメリカ→中米→各国キューバというのはちょっと急がし過ぎです(本人も文中に何度も書いてますが)。ほとんどがバスに乗っての移動ばかりで、あまり面白くないです。ゲバラだってバイクだったんだし、人とふれあうチャンスはどんどん減りますよね。少々盛り込み過ぎでは?
最近紀行ものが好きなのは、自分が自由に動けないからです。読む方としては別にガイドブックとして読んでいるつもりはまったくないので、移動手段が何なのかはとても気になります。飛行機は論外。徒歩/バイク/車/バスの順番で好きです。まぁ、だいたいにおいて荷物の多さと期間によって決まるようです。できるだけ長い期間のものが読みたいとは思います。荷物の多いもので、徒歩なんだけど、ロバと馬がついたパターンが面白かったのでした。
あまりに駆け足なので、ちょっとキューバに落ち着いたときの同著者のものも読んでみないと、確かに素人とは違う紀行文かどうかは判断つきませんね。