アインダ
■マドレデウス Ainda / Madredeus
■東芝EMI 1995.8.23
■内容
■感想
「リスボン物語」を観てすぐに購入。1990年代のヴェンダースを観ずに損をしたなと思ったのは、リスボン物語とマドレデウス出会えなかったことくらいなものかもしれない。
フォルクローレが好きなわけではないのだが、アコースティックな弦楽器の響きは元々好きだから、すぐに受け入れられた。フォルクローレというと、すぐケーナとか言われてしまうけど、そういう独特の民族楽器が出てくるわけじゃないが、アコーディオンが入っているところが、それっぽい。シンプルな5人の弦楽器と打楽器、それと女性ボーカル。低めの声が好きなため、女性ボーカルも好みではないけれど、それでもこの透明感と寂寥感には圧倒される。
もう割と知られているバンドだから、特に言うことはないけど。映画のための音楽ではなくて、音楽のための映画だったのだな、ということがあらためてわかる。「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」は音楽のためのドキュメンタリーだが、こうやって音楽のための物語を作る方が合っていると思うけどな。