ヴィム・ヴェンダース―期待の映像作家シリーズ
■著者:青山真治編
■書誌事項:キネマ旬報社 2000.6.1 ISBN4-8737654-1(キネ旬ムック―フィルムメーカーズ)
■感想
90年代に入ってから見向きもしなかったものだから、こんな本が出ているのも知らなかった。デビューから「ミリオン・ダラー・ホテル」までの全作品をつかめるお得な一冊。
作品解説も軽めで、巻末のバイオグラフィやフィルモグラフィなど、資料性は高い。長めの評論はまぁまぁだが、座談会は余計。
「ベルリン…」か「夢の崖てまでも」でがっかりして二度と観なくなって、「ブエナビスタ…」でふと「あぁ、まだやってたのね。」という私のような人に、最近の作品を多少は観る気にさせるには充分な一冊だった。