最近読んだ本、見た映画・芝居、聞いたCD

2002年1月20日

エンド・オブ・バイオレンス

エンド・オブ・バイオレンス■The end of violence, 1997 独
■スタッフ
監督・製作: ヴィム・ヴェンダース Wim Wenders
製作: ディーバック・ネイヤー Deepak Nayar/ニコラス・クライン Nicholas Klein
脚本: ニコラス・クライン Nicholas Klein
撮影: パスカル・ラボー Pascal Rabaud
音楽: ライ・クーダー Ry Cooder
出演: ビル・プルマン Bill Pullman/アンディ・マクダウェル Andie MacDowell/ガブリエル・バーン Gabriel Byrne/ローレン・ディーン Loren Dean/トレイシー・リンド Traci Lind/ウド・キア Udo Kier/サム・フラー Sam Fuller
■感想
タイトルからハリウッド映画のサスペンス映画を予想して観た人はものすごくつまらなかっただろう。そうでない人でも、よほど物好きじゃないと面白くないだろう。アイディアは良いけど、未消化だとか何とか言われそう。
ハリウッドのバイオレンス映画への皮肉なんだろうか。わざわざドイツ資本でアメリカまで来てアメリカを舞台にアメリカの俳優を使う。ビル・プルマンは「インディペンデンス・デイ」で当時大統領だったビル・クリントンを狂喜乱舞させた大統領役というところで、まぁ、これぞまさにアメリカ人俳優。アンディ・マクダウェルは違うけど、単に趣味だったということか。
主人公秘密裏に都市を監視するシステムを作っている技師からFBIの機密文書が送られて来たことで命を狙われる大物映画プロデューサー。彼は自分が何故狙われているのかは探るけど、それ以外に危険そうな行動をとらない。わけのわからない事件に巻き込まれた主人公は、危険を省みず敵と対決するもんだけどね、普通。そいで必ずペアになってくれる女がいたりして…。そういうのをあえて避けているところが嫌みったらしくて、私は好きだ。
ホッパーの「ナイト・ホークス」の絵がバッチリ組み込まれていたりして、おいしい映像もあるし、それなりに楽しめたが、まぁ、すごく面白かったとは言い難いだろう。