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2001年1月10日

南のざわめき―ラテンアメリカ文学のロードワーク

南のざわめき■著者:杉山晃著
■書誌事項:現代企画室 1994.9.30 ISBN4-7738-9409-1
■感想
ラテンアメリカ文学の評論というよりはもう少し軽い、読書案内の書。週間読書人の書評なんかが入っているので、わりあい気軽に読める。次に何の作家を読もうかなと思ったとき、再読すればよい。
杉山先生というのは、ペルー生まれという、ちょっと異色なスペイン(というかラテンアメリカ)文学者である。ペルー生まれなので、当然リョサがごひいきなので、何度も翻訳に出会った。ほかにも多数の作家の翻訳も手がけているのだが、翻訳家(大学教授)のわりには(失礼)文章がうまい。ペルー時代の友達が日本に訪ねて来るエッセイを読んだが(これに収録されているわけではない)、面白かった記憶がある。
それにしても、奥付に1500部と記入してあるのには驚いた。私の読むものは、そんなもんなのか。