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戯曲

ぼくらが非情の大河をくだる時―新宿薔薇戦争

初出:『テアトロ』1972年11月号
収録:「ぼくらが非情の大河をくだる時」p133~184 新潮社 1974.2.15
「ぼくらが非情の大河をくだる時」p43~94 レクラム社 1983.10.1
「清水邦夫全仕事1958~1980下」p29~56 河出書房新社 1992.6.20
「現代日本戯曲大系 第9巻」三一書房 1997.6.30

受賞:岸田國士戯曲賞(第18回・1974年度)

【上演データ】
1972(昭47)年10月6日~21日
/11月3日立教大学,11月5日武蔵大学
櫻社=新宿文化提携公演No.1
会場:新宿文化
曲:バッハ+ボブ・ディラン+キング・クリムゾン
企画:葛井欣志郎
演出:蜷川幸雄
美術:大野泰
照明:白井良直
音響:市来邦比古
舞台監督:石田英朗
出演:蟹江敬三(詩人)/石橋蓮司(兄)/本田龍彦(父)/赤石武生/石井愃一/阿部好広/天野外郎/石川邦彦/うかわ・いく/高土新太郎/苔野ムスマデ/谷正雄/筒井義和/鳥居直彦/中村周二/西村克己/西山健二/式川喜俊/力石民穂/他
【あらすじ】
 深夜、都内の公衆便所は男が男を求めて集まる場所となる。詩人が現れ、便所の壁や柱を愛撫し始める。彼は愛に破れた無名戦士たちが公衆便所の下に埋められていると信じ、毎夜探し歩いている。父と兄は白木の棺桶を持ってその気狂い弟トオルを追う。二人は何度も彼を見捨てようとする。が、兄はかつて弟を裏切ったことを悔やみ、弟の描く強い兄の役を演じ続ける。その偶像が壊れたとき、詩人は兄の持つナイフで自らの命を絶つ。兄は父を見捨て、背に詩人の死体をくくりつけ、夜の町に消えてゆく。
【コメント】
 深夜の公衆便所、という舞台設定が上手いです。たまたま偶然見て芝居の舞台にしたのでしょうけれど、どうもこの芝居のために蜷川さんと二人でロケハンしたようです(対談でそれらしいことを言っていました)。それはもう覗きと言わず何と言いましょうか(笑)。
 そこは渋谷の宮前公園らしいんですけど、そう言えば以前、ゴールデン街で飲んでいた時、すぐそばの花園神社で「四谷怪談」のテント公演があって、お店にお手洗いを借りに来ていた女優さんがいました。どうも演目が演目だけに公衆トイレは怖いと言ってました。ちょっとおかしかったんです。すみません、関係ないですね。
 さて、この戯曲でついに岸田戯曲賞を受賞したわけですが、この時もう一作受賞した戯曲がありまして、それはつかこうへい「熱海殺人事件」。なんという時代でしょうか。実に羨ましい。
 


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