Café Bleu Library : Thomas Bernhard

詩集

Auf der Erde und in der Hölle, 1957

「地上にて地獄にて」

In hora mortis, 1958

「死のとき」

Unter dem Eisen des Mondes, 1958

「月の鉄の下」

Ave Vergil Gedichte. 1981

「ウェルギリウスに捧げる詩」

小説

Frost, 1963

「霜」

Verstörung, 1967

「錯乱」

Das Kalkwerk, 1970

「石灰工場」

竹内節訳 早川書房 1981.12.15 (ハヤカワ・リテラチャー)
感想(Cafe Bléu Diary)

Die Ursache, 1975

「原因」

Die Korrektur, 1975

「修正」

Der Keller, 1976

「地下室」

Der Atem, 1978

「呼吸」

Die Kälte, 1981

「寒さ」

Ein Kind, 1982

「子供」

Beton, 1982

「コンクリート」

Wittgensteins Neffe, 1982

「ヴィトゲンシュタインの甥」

岩下真好訳 音楽之友社 1990.7.10 ISBN4-276-21411-4
感想(Cafe Bléu Diary)


Der Untergeher, 1983

「破滅者―グレン・グールドを見つめて」

岩下真好訳 音楽之友社 1992.7.25 ISBN4-276-21412-2
感想(Cafe Bléu Diary)


Holzfälen, 1984

伐採

Alte Meister, 1985

「古典絵画の巨匠たち」

山本浩司 訳 論創社 (2010.8 ISBN978-4-8460-1043-0

Auslöschung; Ein Zerfall, 1986

「消去」

池田信雄訳 みすず書房 2004.2.5 ISBN4-622-04869-8〔上〕,ISBN4-622-04870-1〔下〕
感想(Cafe Bléu Diary):〔上〕〔下〕

中篇、短篇小説集

Amras, 1965

「アムラス」

Prosa, 1967

「散文集」(7篇)

Ungenach, 1968

「ウンゲナーハ」

An der Baumgrenze, 1969

「森林限界で」(4編)

Watten. Ein Nachlaß, 1969

「トランプゲーム」

Midland in Stilfs, 1971

「シティルフス農場のミッドランド」

樋口大介訳 『ドイツ幻想小説傑作集』種村季弘編 白水社 1985.9 ISBN4-560-07072-5(白水Uブックス72)p232~258
ドイツ幻想小説傑作集

Gehen, 1971

「歩み」

Ja, 1978

「ええ、いつかね」

Die Billigesser, 1980

「安もの食い」

Die Mütze, 1988

「ふちなし帽」

西川賢一訳 柏書房 2005.8.10 ISBN4-7601-2732-1
ふちなし帽感想(Cafe Bléu Diary)

※日本で組まれたもの。収録作品は過去の短篇集より組み合わせ

掌編小説(ショート・ショート)

Ereigniße, 1969

「できごと」

Der Stimmenimitator, 1978

「声帯模写」

テレビ映画脚本

Der Italiener, 1971

「イタリア人」

山口裕編纂 郁文堂 2000 ISBN4-26100924-2
Der Italiener ※語学テキスト。日本語訳はなしだが、注釈はある。

Der Kulterer, 1974

「フランツ・クルテラー」

戯曲作品

Ein Fest für Boris, 1970

「ボリスのためのパーティ」

初演:1970年6月29日 ハンブルグ・シャウシュピールハウス(Hamburg, Deutsches Schauspielhaus) 演出:クラウス・パイマン(Claus Peymann)

Der Ignorant und der Wahnsinnige, 1972

「痴人と狂人」

初演:1972年7月29日 ザルツブルク演劇祭(Salzburger Festspiele) 演出:クラウス・パイマン

Die Jagdgesellschaft, 1974

「狩猟会」

初演:1974年5月4日 ウィーン・ブルク劇場(Wien, Burgtheater) 演出:クラウス・パイマン

Die Macht der Gewohnheit, 1974

「習慣の力」

初演:1974年7月27日 ザルツブルク演劇祭 演出:ディーター・ドルン(Dieter Dorn)

Der Präsident, 1975

「大統領」

初演:1975年5月17日 ウィーン・アカデミー劇場(Wien, Akademietheater) 演出:エルンスト・ヴェント(Ernst Wendt)
初演:1975年5月21日 シュトゥットガルト国立劇場(Stuttgart, Staatstheater) 演出:クラウス・パイマン

Die Berühmten, 1976

「有名な人々」

初演:1974年7月27日 Wiener Festwochen 演出:ペーター・ロチャーク(Peter Lotschak)

Minetti. Ein Porträt des Künstlers als alter Mann, 1977

「ミネッティ―年老いた芸術家の肖像」

初演:1977年7月27日 ザルツブルク演劇祭 演出:クラウス・パイマン

Immanuel Kant, 1978

「イマヌエル・カント」

Der Weltverbesserer, 1979

「世界改革者」

1981年6月6日 Wiener Festwochen 演出:クラウス・パイマン

Vor dem Ruhestand, 1979

「退官前」

Über allen Gipfeln ist Ruh, 1981

「すべての峰にやすらぎあり」

Am Ziel, 1981

「目的地で」

Der Schein trügt, 1983

「人は見かけによらぬ」

Der Theatermacher, 1984

「座長ブルスコン」(芝居屋)

初演:1985年 ザルツブルク演劇祭 演出:クラウス・パイマン
日本語訳:「ドイツ現代戯曲選30 第30巻」 池田信雄訳 論創社 2008.5.25 242p ISBN978-4-846000616-7/ISBN4-8460-061-6
座長ブルスコン感想(Cafe Bléu Diary)


Ritter, Dene, Voss, 1986

「リッター、デーネ、フォス」

初演:1985年? ウィーン・ブルク劇場 演出:クラウス・パイマン
日本語訳:池田信雄訳 Deli Nr.3 2004.11.3 p46~118

Einfach kompliziert, 1986

「とにかくやっかい」

Elisabeth II, 1987

「エリザベス2世」

Der deutsche Mittagstisch, 1988

2008年5月31日 Sizuoka春の演劇祭

「ドイツの昼食」

Heldenplatz, 1988

「ヘルデンプラッツ」(英雄広場)

日本語訳:「ドイツ現代戯曲選30 第30巻」 池田信雄訳 論創社 2008.5.25 242p ISBN978-4-846000616-7/ISBN4-8460-061-6
ヘルデンプラッツ感想(Cafe Bléu Diary)


バレエ脚本

Die Rosen der Einöde, 1958

「荒野のバラ」

初演:第二楽章 1959 ウィーン音楽祭、第三楽章 1967年 ベルリン ドイツ・オペラ座

参考文献:図書

ドイツ演劇・文学の万華鏡

桑原ヒサ子著 同学社 1997.12 ISBN4-81-020117-1

トーマス・ベルンハルトとファシズム―「ヘルデンプラッツ」(1988)は政治的作品といえるか

リヒター・グールド・ベルンハルト

杉田敦著 みすず書房 1998.4.23 ISBN4-622-04255-X


照らし出された戦後ドイツ―ゲオルク・ビューヒナー賞記念講演集

谷口広治監訳,ビューヒナー・レーデ研究会〔ほか〕訳

人文書院 2000.12 ISBN4-409-14050-7
何ひとつとして決着はつかない(トーマス・ベルンハルト著,香月恵里訳)

小説の黄金時代(叢書・ウニベルシタス)

ギィ・スカルペッタ《Guy Scarpetta》著,本多文彦訳

法政大学出版局 2003.2 ISBN4-58800755-6
人形倒しゲーム(トーマス・ベルンハルト『絶滅』、一九八六年)

参考文献:雑誌

論文名著者名誌名巻号発行年掲載頁
トーマス・ベルンハルトについて竹内節姫路工業大学研究報告 B 一般教育関係23号1973.12p27~35
トーマス・ベルンハルトの散文の世界―「カルクベルク」を中心に(創立30周年記念号)竹内節姫路工業大学研究報告 B 一般教育関係24号1974.12p77~84
虚無の台詞―トーマス・ベルンハルトの戯曲竹内節姫路工業大学研究報告 B 一般教育関係26号1976.1p29~35
虚無の台詞―トーマス・ベルンハルトの戯曲―承前―竹内節姫路工業大学研究報告 B 一般教育関係27号1977.12p65~70
トーマス・ベルンハルトの作品における中心テーマとしての病い―長編小説「霜」の考察を中心に〔独文〕越川ヒサ子学習院大学文学部研究年報30号1983p133~158
生への回帰としての文学―トーマス・ベルンハルト「ヴィトゲンシュタインの甥」について菅野健言語文化論集16号1984p173~183
トーマス・ベルンハルト論―悪循環の構造吉用宣二ドイツ文学74号1985p134~143
喜劇の仮面をつけた不条理の英雄たち―戯曲作品にみるトーマス・ベルンハルトの世界観と実践(ドイツ現代演劇<特集>)桑原ヒサ子ドイツ文学75号1985p26~35
“Wir sind eine Verschworung”―トーマス・ベルンハルトの喜劇「退官前」奥田賢独仏文学語学研究14号1985p1~19
トーマス・ベルンハルトの表現中嶋敬彦東京芸術大学音楽学部年誌12号1986p15~29
トーマス・ベルンハルトの自伝5部作について―「ベルンハルト」の誕生吉用宣二東北学院大学論集(一般教育)82号1986.3p129~148
Th.ベルンハルトと破滅のヴァリエーション―「破滅者」("Der Untergeher",Suhrkamp 1983)をめぐって(ヨーロッパ文学の現状と展望<特集>) ―(ドイツ文学)上田浩二ヨーロッパ文学研究特集号1988p157~161
トーマス・ベルンハルト「ヴィトゲンシュタインの甥」における書き手のストラテジ――ある接近岩下真好慶応義塾大学日吉紀要(ドイツ語学・文学)10号1990p104~88
「ヴィトゲンシュタインの甥」T.ベルンハルト著 岩下真好訳―狂気を仲介とした「ある友情」池内紀文學界44(10)1990.1p248~251
地獄のアマデウス-トーマス・ベルンハルトの肖像池田信雄みすず362号1991
トーマス・ベルンハルトの「歩み」についての構造哲学的試論Helmut Gross著,小黒康正訳九州ドイツ文学6号1992p31~39
アリアへの回帰―トーマス・ベルンハルトの「落ちゆく人」におけるグレン・グールド像久保田聡岡山大学教養部紀要31号1992.09p163~180
タイトルだけの小説?―トーマス・ベルンハルトの「破滅者」をめぐって岩下真好教養論叢92号1993.02p16~33
潜在するナチズム : トーマス・ベルンハルトの戯曲「ヘルデンプラッツ」
Der verborgene Nationalsozialismus : ""Heldenplatz"" von Thomas Bernhard
狩野 智洋学習院大学ドイツ文学会研究論集1997p55~79
詩人としてのトーマス・ベルンハルト瀧田夏樹東洋大学紀要(教養課程篇)37号1998p342~332
トーマス・ベルンハルト―その「虚構」と「笑い」について三上雅子独文学報15号1999p1~19
演劇する都市ウィーンあるいはブルク劇場 春の巻―トーマス・ベルンハルト『リッター デーネ フォス』およびペーター・ハントケ『希望無き不幸』寺尾格専修大学人文科学研究所月報190号1999.1p1~22
トーマス・ベルンハルトの長編小説『修正』における「ヴィトゲンシュタイン」テーマ岩下眞好教養論叢111号2000p188~177
狂気と死と笑い―トーマス・ベルンハルトの戯曲作品について桑原ヒサ子敬和学園大学研究紀要9号2000.2p213~229
シンポジウム報告 トーマス・ベルンハルトの諸相―没後十周年を記念して三上雅子,桑原ヒサ子,瀧田夏樹他ドイツ文学104号2000.3p228~231
文学に見る障害者像(48)トーマス・ベルンハルト著『ボリスの祝宴』―小さな宇宙(ミクロコスモス)の罠高橋くみこノーマライゼーション225号2000.4p48~51
書評 過剰の力 『消去』トーマス・ベルンハルト 訳=池田信雄 (トーマス・ベルンハルト特集)柴田元幸DeLi3号2004.11p119~123

Deli - Deutshe Literatur Nr.3 特集・トーマス・ベルンハルト

沖積社 2004.11.3 ISBN4-8060-8480-8 Website

特集の言葉(池田信雄著)p5~8
雨合羽〔短篇〕(トーマス・ベルンハルト著,初見基訳)p9~33
クリスティーネ・ラヴァントの十三の詩篇(クリスティーネ・ラヴァント著,トーマス・ベルンハルト編,高橋文子訳・解説)p34~45
リッター、デーネ、フォス〔戯曲〕(トーマス・ベルンハルト著,池田信雄訳)p46~118
過剰の力―「消去」〔書評〕(柴田元幸著)p119~123

Website

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http://www.thomasbernhard.at/
http://www.suhrkamp.de/
http://www.andromeda.at/lit/thb_werke.html
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